ブレイリオ(Brelio)

コラム:Column

2022.10.25#7 システム手帳の歴史とブレイリオ

今回のコラムでは、ブレイリオ創業以前の日本におけるシステム手帳の黎明期の歴史を少し深堀りし、またブレイリオの誕生についても少しお話ししたいと思います。

現在、女性の人気が著しいシステム手帳ですが、日本におけるシステム手帳の発祥はいつだったのでしょうか。

なんと、国産初のシステム手帳を発売したのは1961年(昭和36年)の『パイロット万年筆』様だったのです。しかも、今ではほとんど見られなくなった8穴リングバインダー!!その2年後の1963年(昭和38年)には『日本能率協会』様も8穴バインダーに参戦しました。
※実は後のブレイリオでも8穴を発売しております。

その後、1984年(昭和59年)の空前のシステム手帳ブームの火付け役となった英国『ファイロファックス』様が日本に登場し、次年に『サザビー』様を中心としたアパレル系のメーカーが中心となり、ブームを拡大しました。1985年(昭和60年)には『ノックス』様、1986年(昭和61年)に米国『タイムシステム』様の日本発売と『アシュフォード』様のシステム手帳参入がブームを盛り上げました。1989年(平成元年)にはシステム手帳参入メーカーは200社を越えてピークとなり、ブームの最盛期でした。また、1991年(平成3年)に『サザビー』様を中心としたミニ6穴サイズが、女性の間で大ブームを巻き起こします。
※このブームの火付け役になったのは、実は『ミスタードーナツ』様の景品で使用されたミニ6穴のシステム手帳だったとか…

さらにコンパクト手帳のブームとしてマイクロ5・ミニ5がビジネスシーンで大活躍し、1996年(平成8年)に『アシュフォード』様から発売された名刺フォンもブームを盛り上げました。

しかしながら、この頃よりPU(ポリウレタン)製のシステム手帳が氾濫し、素材のコストカットなどが顕著になり、システム手帳市場の秩序が大きく乱され、徐々にシステム手帳の低迷が進みます。

そのようなシステム手帳低迷の情勢の中、1997年(平成9年)『ブレイリオ』が創業します。
なぜ、そのような時代にあえて高級素材のトップでもあるコードバン(レーデルコードバン)を用いたシステム手帳のみをもって、ブレイリオブランドを創業したのか?

その裏には、当時のコストカット素材の氾濫したシステム手帳業界の中で、弊社代表による「ものづくり」や素材を追求した「もの」への渇望があり、本物の素材として『レーデルオガワ』社製のコードバンを用いたシステム手帳を日本で初めて作り上げ、『マッチェムコードバンシリーズ』として発売・創業をいたしました。

「素材とものづくりを追求し、紙を守る最高の袋物を生み出す」

この企業理念をもとに、徹底してシステム手帳の本体の研究に邁進し続け、システム手帳の低迷期とも呼ばれた約10数年間、ブレない理念のもとに「ものづくり」を進めてまいりました。

創業当初から、「ブレイリオは男性主体でトラディショナル、まじめな商品ばかりで面白みがないよね~」というご意見ばかりいただいておりましたが、現在はこれまでのブレイリオに馴染みのなかった女性のお客様、特に「もの」へのこだわりを追求される、こだわりの女性のお客様にも徐々に認知していただけるようになりました。

もちろん、ブレイリオのコアなトラディショナルヘビーユーザーのお客様には変わらず、ご支持いただき続けております。

現在も、システム手帳業界のトレンドは目まぐるしく変化しておりますが、ブレイリオの「ものづくり」の理念はブレることなく、「紙を守る最高の袋物」の実現でございます。

このコラムの担当は

ブレイリオ 営業部長
大林 里司
ブレイリオ入社より営業一筋。北は北海道から南は沖縄まで日本全国の有名文具専門店、有名百貨店のイベントに参加しています。ブレイリオの事なら何でもお答えいたしますので、ぜひお声をおかけください。

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